はじめまして、ニューヨーク予備校講師の飼沼です。
学院で過ごした日々はどれもかけがえのない時間でした。なかでも特に生徒の中で印象深い経験が「模擬国連」です。
「模擬国連って聞いたことはあるけれど、実際はどんなものなの?」と思う方も多いかもしれません。
私は新型コロナウイルス蔓延期で参加できませんでしたが、実際に後輩が体験したエピソードをご紹介します。
模擬国連とは?
模擬国連(Model UN)は、国連で行われる会議を模した教育プログラムです。
参加者は各国の大使役を務め、世界規模の課題について英語で議論し、合意に向けた解決策を探ります。
実際の会議では、2人1組で一国の代表となり、他国の「代表」たちと協力しながら政策や解決案を練り上げます。最終日には投票が行われ、最も優れた提案をしたチームには「優秀賞」が贈られます。
慶應ニューヨーク学院では、模擬国連は政治(Politics)の授業の一環として実施されています。参加者はニューヨーク州だけでなく、アメリカ各地から集まり、大学進学を目指す生徒にとっては大きなアピール材料となるため、皆が真剣勝負の表情。会場全体に、教室では味わえない独特の緊張感が漂います。
参加に向けた準備と当日の体験
模擬国連に参加できるのは、12年生で政治の授業を履修している生徒だけ。4か月ほどかけてリサーチや資料作成を重ねます。
例えば私が担当したのは「ドイツ」の代表。議題は「死刑制度を世界から撤廃すべきかどうか」でした。
初めは会場の雰囲気に圧倒され、人前で意見を述べるのが怖くてたまりませんでした。しかし、勇気を出して自国の立場を主張してみると、同じ考えを持つ国を見つけることができ、連携して解決策を作り上げる楽しさを実感できました。最終的に優秀賞は逃したものの、初対面の相手と国際問題について英語で議論した経験は、今の私の糧になっています。
模擬国連をおすすめしたい理由
模擬国連は、語学力や国際感覚を磨くだけでなく、他者の意見を尊重しつつ自分の考えを発信する力を育ててくれます。
「英語を使って何かに挑戦してみたい」「将来は国際的な仕事をしたい」と考えている人には、ぜひ体験してほしいプログラムです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログが、少しでも模擬国連に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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