皆さんこんにちは!
NY予備校の講師、竹川です。

今回は慶應義塾ニューヨーク学院卒業生の進学学部と進路についてご紹介します。


▶ 前提となるデータについて

まず最初に、とても大事なお知らせです。
このページで扱う情報は、すべて「2022年度卒業時点」のデータにもとづいています。
そのため、今後、制度や人数枠などが変更される可能性があります。 最新情報は必ず学校公式サイトなどで確認してください。


▶ 慶應義塾ニューヨーク学院の進路の特徴

慶應義塾ニューヨーク学院は、慶應義塾大学の海外にある付属校です。 そのため、日本国内の一般的な大学入試のように共通テストや個別試験を受けるのではなく、学院独自の 「推薦ポイント制度」にもとづいて慶應義塾大学への推薦を受けることができます。

  • 毎年、卒業生の9割以上が慶應義塾大学に進学
  • アメリカを中心とした海外大学への進学サポートも充実
  • 学院生活の中で、自分の興味や将来像を深めながら進路をじっくり選べる環境

なお、この「学院長推薦」が使えるのは、 「卒業する年度に一度きり」という点も重要です。 高校卒業後にギャップイヤーを取ったり、ワーキングホリデーなどで入学を遅らせた場合は、 この推薦の対象外となるので注意が必要です。


▶ 慶應義塾大学への進学システム

学院では、「推薦ポイント」という独自のスコアを用いて、 どの学部に推薦されるかが決まります。 ポイントは大きく分けて 「Academic Record(学業成績)」と 「Non-Academic Record(出席・課外活動など)」から構成されます。

推薦ポイントの内訳(合計150点)

区分 内容 ポイント
Academic Record
(学業成績)
10th Grade(高1相当) 25
11th Grade(高2相当) 35
12th Grade(高3相当) 50
TOEFL & SMP Speech TOEFLスコア(ITP・ホームエディション含む)を換算して最大13点。
SMP Speechでスコア15以上なら+1点、18以上なら+2点。
最大15
Non-Academic Record
(非学業面)
Attendance Record(出席状況)
11・12年の出席率から各5点を上限に評価。
最大10
Extra-Curricular Activities(課外活動)
生徒会・ハウスキャプテン・行事への貢献などを総合評価。
最大15
合計 150

Academic Record は学年末GPAをもとに計算され、 Non-Academic Record は出席状況課外活動のバランスで評価されます。 年度によって細かな基準は変わる可能性があります。


▶ 学部の決まり方のイメージ

生徒はあらかじめ第3希望くらいまでの「志望学部・学科」を提出します。 そのうえで、推薦ポイントが高い順に、希望の上から順番に枠が埋まっていきます。

イメージ例

生徒 推薦ポイント 第1希望 第2希望 第3希望
A 130 環境情報 法・政
B 99 理工 法・政
C 100 法・法 法・政
D 95 経A 経B
E 103 総合政策 法・法

ポイントの高い順に並べると A(130)→ E(103)→ C(100)→ B(99)→ D(95) となります。

例えば「医学部の推薦枠が2名」だった場合、

生徒 推薦学部 結果
A 医学部 第1希望どおり医学部へ。
E 医学部 第1希望どおり医学部へ。(ここで医学部枠は終了)
C 法学部・法 第1希望どおり法学部法律学科へ。
B 理工学部 第1希望どおり理工学部へ。
D 経済学部A 第1希望の医学部はすでに満枠のため、第2希望の経済学部Aへ。

このように、「点数順」かつ「希望順」で学部が決まっていくため、 「本当に行きたい学部を、正直に第1希望から書く」ことがとても大切です。


▶ 直近3年の学部別進学実績

ここからは、実際にどの学部にどれくらい進学しているのかを見てみましょう。 以下は2019–2020、2020–2021、2021–2022の3年間のデータです。

進学先 2019-2020 2020-2021 2021-2022
文学部 9 10 4
経済学部 18 22 22
法学部・法 10 10 10
法学部・政 10 10 10
商学部 15 15 15
医学部 2 2 2
理工学部 6 4 5
総合政策学部 14 12 15
環境情報学部 14 6 5
看護医療学部 1 2 1
薬学部 0 1 0

文系・理系ともに幅広い学部に進学していることがわかります。 なお、各学部の「上限人数(推薦枠)」は公表されていません。


▶ NY予備校でできるサポート

慶應義塾ニューヨーク学院を目指すご家庭・在校生にとって、特に気になるのは次のようなポイントではないでしょうか。

  • どうやって推薦ポイントを安定して高く取るか
  • その先の慶應義塾大学でどの学部を選ぶべきか
  • 将来のキャリアを見据えて、どの進路が自分に合っているのか

NY予備校では、こうした悩みに対して

  • 学年や現在の成績に合わせた学習計画の設計
  • GPA・TOEFLスコア向上のための教科指導・英語指導
  • 学部選びやキャリアを含めた個別進路カウンセリング

などを通じて、「慶應ニューヨーク学院合格 → 慶應義塾大学進学」までを一貫してサポートしています。 より詳しいご相談は、ぜひページ下部のフォームからお気軽にお問い合わせください。


▶ 春のAO入試と「宿題」の意味

春のAO入試まで、残り約3か月という時期になると、 塾での授業と同じくらい、家庭学習の質が合否に大きく影響してきます。

NY予備校では、生徒一人ひとりに合わせて宿題を出していますが、 それは単なる「やることリスト」ではなく、次のような狙いがあります。

  1. 学習継続力の育成
    毎日コツコツ取り組むことで、「勉強する習慣」が身につきます。 AO入試は短期決戦ではなく、長期戦だからこそ、この継続力が大きな武器になります。
  2. 学力の定着化
    授業で理解したつもりの内容も、時間が経つと忘れてしまいます。 宿題という形でアウトプットを繰り返すことで、知識が「使えるレベル」にまで定着します。
  3. 理解度の把握
    宿題の答案を見ることで、講師は生徒のつまずき得意分野を判断できます。 それにもとづいて授業内容やフォローの仕方を調整していきます。
  4. 自主性・自律性の向上
    自分で時間を管理し、期限までに宿題を終える経験は、 大学進学後や社会に出てからも役立つ自己管理能力につながります。
  5. 学習の深化
    宿題は単なる復習にとどまらず、授業では触れきれなかった内容や 自分で調べてみるテーマに出会うきっかけにもなります。 AO入試で求められる「自分の考えを言語化する力」を伸ばすうえでも重要です。

NY予備校では、こうした観点から宿題を設計し、 慶應義塾ニューヨーク学院・慶應義塾大学で求められる力を、 日々の学習の中で自然に育てていくことを大切にしています。

進学や学習について、もっと詳しく話を聞いてみたい方は、 ぜひ下記フォームからお気軽にご相談ください。


いかがでしたか。

今回は慶應義塾ニューヨーク学院での卒業生の進学学部と進路についてご紹介しました。

次回のブログもお楽しみに!

ニューヨーク予備校
お電話でのお問い合わせはこちらへ
03-4446-6355
9:0023:00

慶應ニューヨーク学院についてカテゴリの最新記事